6.心と軀のバランス
森
生きている私達には軀だけでなく心がある。
その二つで生きている一人の私がつくられているわけだ。
樹も幹と根で一本をつくっている。
見えない根は人でいう心だ。
あの人は心根(こころね)が優しいとか
      根性がくさっているとか
      根が正直とか
      根に思うとか
心の事を人の世界では根で説明するので良くわかる。
樹が年輪を重ねて大きくなるためには
根から生きる養分をとって幹を大きくし仲間と競い合って生きている。
だから大きな幹の力と根の力のバランスが取れていないとおかしなことになってしまう。
たとえば幹が10の力で活動するには根は10の力で働いていなければ生きていられない。
幹と根はお互いの力のバランスがとれているからみずみずしく生きていられるのだ。
だけどちょっと問題が・・・
バランスがとれているということは身動きがとれないどちらにも動けないやじろべいと同じ。
さあどうする、今を生きるだけでは夢も希望も望めない
今だけ これでは樹は大きくなれないなあ。

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