うまいくだもの園ファームステイ体験記」No.3


 5月3日から6日のゴールデンウィーク企画 “ファームスティでまるごと楽しむうまいくだもの園”に参加した2組の体験記です。 仙台からと山形の方の当日参加を含めると約20名と大盛況でした。 今回は春が遅く、リンゴの花摘みはできませんでしたが、当園に面した谷間で、かたくりや、あずまいちげ、えんごさくの群生を見てもらいました。また、野の花畑の種まきをしてもらいました。
 しっかりとした足取りで自分さがしをしている若武者のような方でした。 私のところに来る若い人達は皆まじめで大きな世界に立ち向かおうとしている方ばかりです。  2年前に訪れた小松さんは現在大学を休学してオーストラリアへ一年、U.哲也 さんも6月 には一年の予定でニュージーランドへ旅立ちます。大きな心の持ち主になって帰ってきますよう、楽しみに待っています。
 
今頃はニュージーランドの空の下でしょうか?
一年先の帰国後当園に帰ってくると言って帰りました
横浜市 U.哲也 さん
 5月3日(Wed)  今日は千葉をAM5:00に出ました。東京駅からはAM7:24の新幹線で一路山形へ。実は新 幹線に乗ることにワクワク!子供みたいですね?  AM10:30左沢駅に到着。初めて奈良崎さんをみて、梅宮辰夫そっくりでカッコイイ人だ なと思いました。さっそく農園のほうを見せていただきビックリ!たくさんの農園があるんだな〜。  そこで奈良崎さんから色々なことを聞いて本当に勉強になりました。  中でも人の人生を木に例えることや、奈良崎さんのフルーツに対する情熱がヒシヒシ と伝わってきました。奈良崎さんは本当に今の仕事、人生を楽しく生きているな〜と思いました。本当に憧れました。私も見習いたいです。 それと今日行ったりんご温泉は景色もよく、いい湯でした。夕食もとてもおいしかったです。特に漬物、川魚などすべて!  とにかく奈良崎familyはみないい人で安心しました。  では今日はここまで。
  5月4日(Thu)  本日天気があまりよくない。今日はたくさんの人と野草を見にいった。きれいな自 然 の花がたくさんあり感動。雨が降っていたのが残念でした。  昼食はみんなで取った山菜でとてもおいしかった。値段にしたら数万円コースでしょう!本当に贅沢な昼食でした。  夕方には温泉へ。今度は別の温泉でまたまた良い湯でした。  明日こそは晴れてほしいです。 それと、夕食後、みなさんと色々な話を聞き、とても楽しかったです。奈良崎さんの話しを聞けば聞くほど洗脳されてしまいます。  本当に身につきます。帰るまでもっと色々な話を聞いてもっと洗脳されたいです。
  5月5日(Fri)  今日はようやく仕事ができた。リンゴの花摘みではなく、農園の一画に花壇を作る 作業をして、石や雑草をとりのぞき、種蒔きをしてとても楽しかった。  お昼にはみんなでバーベキューをし肉や野菜が食べきれないほど出た。天気も良くとても良い昼食時間でした。  本日もまたまた温泉へ、またまた良い湯でした。  それと、奈良崎さんから芽の話を聞き、うなずくことばかりで、首がちょっと痛い.... まあ、冗談ですが....  今回のファームスティはメインであるリンゴの花摘みができなくてとても残念でしたが、それ以上の価値がある奈良崎さんの色々な話、それと私の悩みに親身になって聞いてくれたこと、またそれに対して色々な面からアドバイスしてくれて今の自分に勇気がわいてきました。  これから第2の人生に何かヒントを得た気がします。  本当に奈良崎さんから色々なおみやげをもらいましたが、私は奈良崎さんに何もしてあげられなかったのがとても悔しいです。 しかしいつかまた何かをみつけ、ここ「うまいくだもの園」に帰ってきます。それまで 楽しみに待っていてください。  本当にお世話になりました。
  体験記に載っているK.浩也君のご両親です。 私と同年齢で楽しい日々を過ごさせていただきました。浩也君は現在、大学を休学し、オーストラリアにいます。どんな青年になって戻ってくるかご両親と同様に来年が楽しみです。なお、お二人に秋にも会えるかもしれません。その時にはお互いにくだもの園の風景画を描くという事になりました。若い人達ばかりのファームスティではありません。皆さんどうぞ体験してみてください。
秋にまたくだもの園でお会いする
約束をしました。
ファームステイ体験記 東京都杉並区 K.修さん・裕子さん 
 5月3日から6日まで、ゴールデンウィーク特別企画のファームステイに参加しました。  ファームステイは元気な若者が対象という先入観があり、私たちのような中年夫婦で も大丈夫かなと心配していましたが、バイタリティあふれる奈良崎さんにお会いできたうえ、おいしいくだものがなる樹や、それをはぐくむ朝日町の豊かな自然を見ることができ、本当にすばらしい体験になりました。これまでもたびたび野山を歩き自然と親し んできましたが、今回は新たな感動も多く、本物の自然に囲まれて過ごすことが、どれほど気持ちを安らかにし心豊かにしてくれるかを改めて実感させられました。以下、体験記を日記風にまとめてみました。  
 5月3日、晴れ時々曇り。奈良崎さんが左沢駅まで迎えにきてくださっていました。うまいくだもの園には、息子が2年前に約1カ月間ファームステイし、大変お世話になったこともあり、奈良崎さんとは、初対面のような気がしませんでした。車でお宅に向かう途中、うまいくだもの園の分園を案内してもらいましたが、今年は記録的に遅い雪のせいで果樹の開花が遅れており、残念ながらメインイベントのりんごの花摘み作業はできそうにないとのこと。でも遅い春のおかげで私たちにとっては、今年2度目の満開の桜を楽しむことができました。 お宅に着いて、まずは自家製のシルバーベルのシャーベットをごちそうになりました。 フレッシュフルーツとはまた違った風味に感嘆。おいしーい! ひとやすみのあと、朝日町りんご温泉へ。まだ雪に覆われた朝日連峰などの山々を見ながらゆったりと露天風呂につかり、夜は家族の皆さんと一緒にビールを飲みながら珍しい山菜料理の数々をい ただきました。これまた、本当においしい。


 5月4日、曇り時々雨。予定のりんごの花摘みができず残念でしたが、そのかわりに時期遅れの山野草が私たちを待っていてくれました。うまいくだもの園の片隅には、かたくりやふくじゅそう、白やうすむらさきのイチゲ、色とりどりのエンゴサク..... などが群生していて、感激の対面でした。こんなにたくさんの山野草を間近で見て触れることができるなんて思いもしませんでした。なんと可憐でなんとかわいいこと。今まで見た公園や植物園の花壇の記憶が色あせてしまうくらい感動しました。できることなら、そのありかは秘密にしておきたいくらいです。  昼食は、午前中にみんなで採った山菜のてんぷらパーティです。当日合流した方々を あわせて19人が、それぞれが持ちよったおすすめのパンにうまいくだもの園の純愛ジャムをのせてほおばり、純愛ジュースを飲みながら、たらの芽、せり、ふきのとう、よもぎなどのてんぷらを味わいました。ちょっと変わったとり合わせですが、とにかく美味、美味、美味。夕方、こんどは白鷹温泉へ。あー天国!

 5月5日、曇りのち晴れ。この日はお花畑づくりに挑戦。りんご畑を切りひらいた約 200坪の花畑をみんなで耕していろいろな花の種をまきました。大きな石や木の根っこ、 雑草を取り除きながら、奈良崎さんの入植当時のご苦労をほんのちょっとだけのぞかせてもらったような.....。いえいえこの何百倍何千倍も(もっとかしら)想像できないくらい大変だったろう、ということだけは理解できました。  一段落したところで、昼食はりんごの樹の下で豪快なバーベキューを楽しみ、あとは心地よい春の日ざしを浴びながらそろってお昼寝。残りの作業を片付けて、早めにみんなで柳川温泉へ。山形には気軽に行けてゆったりできる温泉が多くていいですね。  5月6日、あっという間に最終日です。朝からおみやげ用の山菜採りをしましたが、 くだもの園のいたるところに山菜が生えており、おいしいくだものが農薬に頼らず安全に育てられていることを証明していました。 初めてのファームステイの楽しく心豊かになる思い出とたくさんの山菜をリュックにつめこんで東京に帰りました。家に着いて数えてみると山菜はなんと10種類もありました。少しばかり遅い夕食になりましたが、奥様に教えていただいたとおりてんぷらやおひたし、和え物にして"奈良崎さんちの恵みを幸福感に浸りながらいただきました。

 短い間でしたが、くだもの園のいろいろな実例をもとに奈良崎さんが話してくださった樹と根の話や芽の話、そして樹木の生き残り戦略の話などは非常に興味深く、 気づかないところで自然の不思議な仕組みが働いていることを教えられました。以後、 本当に樹木をみる目が変わり、収穫のみを考えた樹と奈良崎さんのくだもの園の力強い 樹との違いがはっきりわかるようになりました。そして私たちは奈良崎さんのくだも のに対するこだわりと情熱、新しい品種へのチャレンジ精神に大いに共感を覚えました。おいしい果実は元気な樹から.....。なるほどおいしいわけです。奈良崎さん、 そしてご家族のみなさん、これからもずっと元気でおいしいくだものをつくり続けてください。また、ぜひお手伝い(というより邪魔しにかな?)に伺わせてください。  最後になりましたが、私たちを家族の一員として迎えてくれたみなさんのやさしさに感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

 ゴールデンウィーク明け、さくらんぼ満開のさなか、落ち着いた、やさしい人が訪れました。自然を身近に友人のように見られるようになって帰りました。時々、野生の繊細な花達を思い出して、温かい豊かな心でお過ごしください。
さくらんぼ収穫にまたいらっしゃいます
 千葉県取手市  T.やよいさん
  5/7(日)晴れ  初めてのファームスティ。どんな事が待っているのか不安と期待で。  青い2両の電車にゆられ、フルーツラインの終点、左沢駅に着きました。  見知らぬ方が、はたして私を待ってくれていてくれるだろうか、いろんなことを考えもしました。しかし、お父さんに会うと、そんな事を忘れさせるような人格で、それで また家族みんながみんな温かい。 ちょっとホッとした気持ちで床につきました。しかし明日は何をするんだろ?ちょっ ぴり心配です。 
 5/8(月)雨→くもり  ものすごい雨音で目がさめた。今日は休みなのだろうかと思ってしまった。畑を案 内 して頂いていると、雨も小降りになり、さぁー、ここから私の仕事!!せっかく咲いている花をつむ仕事。なんだか、花に申し訳ないような気持ちになってくるから不思議だね。 こんなに自分が優しい気持ちになれるのは、大自然の中だからなのかな?木の話しを聞いたら木の事も気になるようになったし、不思議だと思うけど、これが本当なのかも知れないね。そんな事を想いながらまた、床につくとしようかな。
  5/9(晴れ)  今日はさくらんぼの受粉作業。真っ白い花は、太陽の光に当たると、いっそう白さを増すような気がした。また、はち君たちといっしょに受粉していると、自分もはちの仲間になった気になるから不思議だ。この花全部に実がなったらすごいだろうなぁ〜と思うと、実のなっている時に、さくらんぼの木に会いたくなってきた。その時また会えたらいいなぁ。  最後にみな様、大変お世話になりました。 すごく楽しかったし、やすらげたし、本当に来て良かったです。