山も畑も食べきれない日光を反射して白く輝く
人は顔も腕も真っ黒に焼けて持ちきれない日光を汗でたれ流す
大地はぼうぼうとした草で
日射しをのがれ蝉時雨の音の波でそよがせる
世界は影を無くし
色を失って光に融けてしまう
人の声も蝉の声も鳥の鳴声も光になって
さんさんとした静かな静かなとってもにぎやかな満ち足りた世界