切符
のろまで感じやすいものは都会では生きられない。
地下鉄のホームの柱の蔭で泣いたって
わけへだてない太陽は日光を贈れない。
何もかも置いて
生まれたまんま
大自然に向かって切符を買おう。
そしてみずみずしい空気を胸いっぱい吸おう。
期待せず
なんの期待もされないくつろぎの世界。
春ならば日光の下花盛り。
夏底無しの深緑。
秋は紅葉の収穫祭。
冬心清める純白の世界。