うまいくだもの園ファームステイ体験記」No.28

 いっぱいいっぱい悩んだり考えていることが何だか分からなくなって、こんがらがった毛糸のようになったり若いときはそれでいいと思う。私のように歳をとると本当に懐かしく胸がキュンとしてくる。結論なんか出すな。時に任せろ。君は誰でもない直哉君だ。
直哉さん

2013年 7/24〜27 東京  M.直哉さん
  わずか半日+半日の除草作業で腰はパンパンです。そしてそれ以上に意外とパンパンになるのが頭です。
 草取りや間引き作業をやる事はやりました。でもその作業ひとつひとつに背景があって、根拠があって、木々にも個性がある。自分がやった作業はきっとそう いった物事が20%くらいみえているかどうかといった所だろうと思います(5%?)。

  技術的な考えを書いても切りが無いので、自分を見つめて考え直し、知る機会にしようと思いました。 今は気持ちが外へ向かっていかない状態で、37年間ずっとそうだったかも知れませんが、そんな自分をもっと認めてやろう、という気分です。逆に今までは 「こんな自分では駄目だ、もっと目を向けて、新しい物事を吸収して社交的にならねばならない」と自分を無意識に批判してきました。
 それをにわかに変えることはできませんが、今回のステイでいくらかなりとそんな自分に気づくことができました。それだけでも進歩です。どれだけ大きな進歩 かわかりません。何となくわかるのは認めてやると前に進めそうな気がすることです。「コレコレにならなくてはダメだ」と思っているうちは、なれませんでし た。でも、「コレコレできなくてもいいんだよ」と自分にいってやることができれば、今まで変わらなかった何かが変わっていく気がします。
 もうちょっと農業に関連した事を書きたかったし、考えもあります。学んだことも多いです。ただ今はそこから一定の結論は出しませんでした。家から出ると きも「何かを掴み取って(ラフランスではない)帰って来よう」といった気負いは持たないようにしました。そしてやけに「自分とは何か」みたいなことを書い てしまいましたが、今はそういった考えが真ん中にあるのでそれでよいと思っています。PS.読む人は退屈でしょうねゴメンナサイ。
 そしていつか僕が何かの仕事をしていて、「自分は何をしたいのだろか」ではなく「この商品、サービスは相手にどれほど喜ばれるだろうか、役に立つだろう か」と考えることができていたら、今の自分は卒業できているのだと思います。
 抽象的すぎるけど、それが今の僕の目標です。ご家族の皆さん、山形の自然ありがとう!

  いろんな話をしました。同士と語り合うような穏やかな日々を過ごしました。人と人との出会いの素晴らしさ、これはいったい誰からの贈り物なのでしょうか。いつの日か又お会いし、こんな事があった、あんな事があったと笑いながら話したいと思います。
百合香さん
2013年 8/9〜11香川県 F. 百合香さん
 
 もう充分、分かっていることだとは思いますが、お父さんは変人です。
 物事を人とは違った角度から見ていつも楽しいことを考えています。そして、時代を動かすのは、いつも変人なのです。出る杭は打たれてしまう日本ですが、出すぎた杭を、倒れぬよう支えるブレーンがお母さんです。
 いつも思うことですが、大器を成す人の陰には、必ずといってよいほど、ブレーンがそろっています。不思議なことですが不易の事実です。ご先祖様も大変だとは思いますが、お父さんとお母さんの健康を守り、長生きできるようお導き下さい。今の日本にとって必要な方々です。
 私は学校という組織にいて、生きづらい環境にある子どもと一緒に過ごす日々です。組織の中で、できることは限られていて、無力感を覚える時もあります。いつか、ここを飛び出して、リュック背負って、来られたらいいなあと思います。


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