18.生まれる事、生きていく事、死ぬ事 |
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親から生まれ親と共に生き 子を作り子と共に生き親が去り 孫ができ私が去る。 その時 子も孫も私と共に撚りあっていて あざなう縄のようだ。 それはお互い重なり合って鎖のような 離れてみると銀河の端から始まって銀河の反対の端まで どちらも先は遠くて見えないけど1本の綱のように大河のように途切れず続いている。 私達一人ひとりは役目が終わればこの世から去るのだろうか? 先祖たちも私も孫も 撚り合って生きている。 森や山は常に 変わることはない。 でもその中深く入っていくと枯れて倒れているもの 倒れた木にコケが生え土に変わり他の木の栄養になったり 枝が折れ落ちていたり少しのお日様が差し込めば 幼木がそよ風に揺られて育ったりしている。 命の鎖がしっかりとつながっているのだ。 個体は短命でありながら途切れない鎖の中に編みこまれている。 言い換えれば樹は山そのものであるという事だ。 |