目的のない豊かな青春
ほとばしる感動の恋いこがれ
雲にゆられて山を歩き
風にとろけて花を抱く
あの頃の臆病でつややかな私
どこで別れたのか思い出せない
冬を知り
散る花の意味を知り
変えられぬ人の業を知り
心地よく流れる涙を身につける
時は偉大だ
忘れてなお思い出せない時間を出し惜しみしない
休みなく人を学ばせ
人は学び目的を持つ
その時
影のように一心同体だった青春は
そっと私を離れ
遠ざかる自分を見送るのだ
人は心ゆくまで涙を流す
心の澄んだとき
夢がよみがえるとき
みんなの幸せがうれしいと思うとき
そんな時に
遠く離れて会えずにいたなつかしい自分を見付け
再会を果たすのだ
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