鏡
自然は悩んだり喜んだりしない。
宇宙の運行にとどこうりはなく瞬間瞬間は大きな繰り返しの本体です。
それはネックレスのチェーンのちっちゃな輪のようです。
何もかもの母体である渦巻きが
たくらみのない道理を途切れることなく吹き出しているだけで
見えるものもそうでないものも
突然の出来事のように思うけれど
際限の無い繰り返し わたしたちの銀河そのものなのです。
そう 宇宙は私です。
私は移りゆく季節です。
流れていく川の水は私の心です。
不安そうな旅の雲は明日を思う私の心です。
降り積もる出来事に振り回されて心を痛めるわたしは
何のたくらみもない母の息づかいに動揺する赤ん坊のようです。
焦りを捨て
捨てようとする意識をも捨てよう。
呼吸を整えて
置き
任せよう。
流れていくのだもの流れることを楽しもう。
落ちるのなら落ちることを楽しもう。
夢もつ者は
志ざしある者は
人事を尽くしたら天命を待つのです。
魂と摂理とは和解をしなくてはならない。
融け合って心行くまで感じ合うのです。