ラ・フランス物語 |
白黒の世界の中できりりと天を目指すラ・フランスの冬芽。ここからラ・フランスの物語は始まります。 |
剪定作業が終わりに近ずく頃、冬芽は黄緑にふくれてきます。地面からは草が顔を出し、小鳥のさえずりが春を運んできます。 |
ラフランスのつぼみは指輪の宝石のように5本の爪に真珠が挟まれているように見えます。小さなバラのつぼみにも似ています。西洋梨も「バラ科」なんですね。真っ白な花を咲かせます。桜とは違い葉と同時に花が咲きます。 |
ラ・フランスの花は一カ所に7個前後の白い花をつけます。丸く可憐な花で優しさを感じる花でもあります。 咲いた花をよ〜く見てみる花びらの元の方が少し丸くなっているのがわかります。この部分が実になっていきます。 |
-> | 雨が降り、まさにその水をすって葉の数を増やしていく様子が感じられます。空はすでに夏の雲。花も終わり小さな実をつける季節となりました。花から引続いて今はひたすら摘果作業の毎日です。いい実を残しひと枝が適当な数になるようにつみ取っていきます。まだこのころは上を向いています。上の方でカッパの頭のようになっているが花びらがあったところ。これから大きくなると重さで下を向くようになります。 |
7月ラ・フランスはこのぐらい。石のように固く、頭にぶつけると非常に危険です。みなさんも昔、栗のイガのぶつけ合いをしたことがあると思いますが(えっ!、そんなことやったことがない?)ラ・フランスのぶつけ合いも相当危険ですね・・・ |
ラフランスの葉先は丸い形をしています。葉が大きくなると、くるんとスプーンのように丸まっていきます。雨が降るとこの葉に雨水が溜まり、次の日収穫すると晴れていても服がびしょびしょになってしまいます。 |
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ラフランスの上にちょこんとカエルが乗っていることがよくあります。さて、このカエル何をどうしてこの実の上に乗っているかというと、実はこのラフランスの下の方が腐っているのです。腐っていると虫が集まってくる。集まってくる虫を食べているのです。 |
10月上旬ラ・フランスの収穫です。 収穫した実はその場で不良品と大きいものと小さいものに分けてコンテナに入れていきます。 ラ・フランスの物語はまだ続きます。というのもまだ堅くて食べるとガスガスしておいしくないのです。 |
ラフランスは収穫したあと、10日ほど冷蔵倉庫に入れます。こうして熟度をそろえて冷蔵倉庫から出し、やわらかくなるまで追熟します。このあとやっとみなさんへお届けすることができるのです。 |
同じ大きさに選別してひとつひとつ丁寧にキズ、腐れがないかどうかチェックして手作業で箱に詰めていきます。さて、この箱はどこのお客さんにいくのでしょうか? |