りんご物語 |
4月下旬 小鳥のさえずりとともにバラのような可憐なつぼみが顔をのぞかせます。写真は「おうりん」という青リンゴのつぼみ。青リンゴのつぼみの方が赤くて、赤くなる「ふじ」のつぼみは白っぽいピンクなんです。 |
りんごの花は真っ白です。昼食の後は木の下にゴザを敷き贅沢なお昼寝です。小鳥のさえずりと蜂の羽音と暖かな木漏れ日と。春風が花びらを散らすと雪のように舞い降りていきます。 せっかく咲いた花ですがいい実を成らせるために中心花を残して摘花をします。 |
実は小さくても形はなんとなくりんごの形をしていませんか?。どんな種類でもそうなんですが、花の時は上を向いていて、実になって大きくなり自分の重さで下を向くんですね。当たり前のことなのですが、じつは見たことがないことって多いんです。可憐な花から実になる変化。樹は大きな葉を広げ木陰を作り始めました。 |
6月 りんごはピンポン玉くらいの大きさ。青くて堅くて食べてもただ渋いだけ。 |
ぞうさんです
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まだ、摘果の作業です。花摘みの時に数を減らしていますので、実の最終調整といったところでしょうか。双子になっているもの、枝に多くつきすぎているものなどをはずしていきます。このときにきちんと実の肩が盛り上がっていない、いわいる奇形(通称ぞうさんと呼ばれている)になっているものも外していきます。ここまで大きくなった実を取ってしまうのはあんまりだぁという気もするのですが、ならせすぎると木がくたびれて次の年からあまり成らなくなるのです。そういえば、庭木で前の年にはたくさん実がなったけど、今年は・・・なんて経験ありませんか?
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7月上旬 りんごも大きくなりました。青いリンゴにうっすらと赤みがかかってきます。やがて梅雨が明け蝉の鳴き声とともに蒸し暑い夏がやってきます。 |
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9月 本当は葉っぱがたくさんあったほうがおいしいりんごになるのですが、葉っぱで隠れている部分が赤くならないのです。りんごにくっついている葉っぱを摘み取っていきます。 |
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10月 まだ雨つゆに濡れているりんごの木に梯子をかけ、ふじの玉廻しの始まりです。腕を上げて濡れているりんごを廻していると、そのうちそでぐちから水が入ってきてそでの中を水滴がつつーっと腕をつたって・・・あぁくすぐったい!。 |
11月 真っ赤に色づき収穫を待つばかりとなりました。赤いりんごのすだれがあちこちにぶら下がっています。 |
りんごの収穫でくだもの園の畑にはすべての実がなくなります。虫の声も、カエルの鳴き声も、鳥のさえずりもなくなって静けさだけが残ります。 「なんかさびしくなっちゃったねぇ」やがてすべての葉が落ち、春を待ちわびる日々になります。 やがて雪がすべての景色を白一色に染め上げていきます。 ・りんごジャムの作り方 |