雪が溶けるとまず咲き始めるのがイチゲの花とおおいぬのふぐ り。イチゲは「はかない」という言葉が良く似合う淡いピンクの小さな花です。写真はまだ咲き初めで上を向いて大きく広がります。私はこの咲き初めの横向きのイチゲが大好きです。 一面ブルーの小宇宙を作り出すのが「おおいぬのふぐ り」です。5ミリほどの小さい花なのですが群生になるとブルーの霞がかかったような美しい色となります。よく見ると、こんな小さな花でも夕方には花を閉じ眠り、ブルーの霞が消えるのです。 | |
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とにかくみわたす限り花、はな、ハナ・・・さくらんぼ、なし、りんごなどなど、次から次へと咲く順番を待ち続けていたように花を広げていきます。とにかくきれい。 桃とすももは実の形が似ているけれども、花はちょっと違います。とにかく桃は派手。不思議なのは咲いた時は色が薄く、時間がたつにつれだんだんピンクが濃くなるのです。 すももは小さい白い可憐な花が枝いっぱいにつきます。プルーンも同じような白い小さな花なのですが時期が遅くなります。 |
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ラフランスのつぼみは指輪の宝石のように5本の爪に真珠が挟まれているように見えます。真っ白な花を咲かせます。 さくらんぼは思ったほどピンクではなく、どちらかといえば白に近い色の花が咲きます。やはり普通の桜よりも力強い大きめのしっかりとした花です。
春はいいですね。やっぱり。 |
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どえ〜っ!たかいぞぉ〜!というわけで一体何をやっているのかといいますと、さくらんぼの雨避けのビニールハウスの骨組みを作っているところなんです。当然木の上にビニールハウスをかけるものだから、ハウスの高さはそれなりに高いわけで・・・でも高いところから見る春の景色は気持ちのいいもので思わず居眠りしたくなる・・・けど、こんなところで居眠りなんてできないじゃないかぁ! サクランボの木にもびっしりと花がついて、春の日差しが降り注ぐとあちこちからブーンと音がして無数の蜂たちが花粉を集めにきます。こんなにどこに住んでいるんだろう?と不思議になるくらいたくさん飛んでくるのです。 |
こんな蜂たちは結構きまぐれで、春の日差しが届かない日にはほとんど来ません。特にさくらんぼは受粉が必要です。そこで登場するのが毛ばたき部隊。蜂の代わりに受粉の作業をするわけなのだが、これが思ったよりも重労働。 長い棒のさきには水鳥の羽がついている刷毛で、まずは受粉させる木の品種以外の木(受粉樹)の花粉を1本分たっぷりとつけて、それからすべての木にもれなく花粉をつけていくのです。始めのうちはこんなの楽勝!などと思ってやっているのですが、この毛ばたきが結構重い。そのうち腕がだるくなってきて首が痛くなってくるのです。 |
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とにかく一番最初に実の形になるのがさくらんぼ。なんといっても6月の終わりには出荷が始まるのですから。さくらんぼのできはじめは、緑のつるつるした小さなたまご形の上にはげカツラをかぶったように枯れた花びらを乗せています。花から実になる姿は毎日みているのにもかかわらず不思議なものです。実がおおきくなると、はげカツラを自分の力で脱いでさらに大きくなっていきます。このはげカツラ、元気な木はすぐ脱ぐのですが、弱い木はなかなか脱げず病気になりやすいそうです。はげカツラを脱いださくらんぼはつるつるの緑のまちばり。これが赤く変わっていくんですね。 |
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ふじりんごのできはじめ |
実は小さくても形はなんとなくりんごの形をしていませんか?。どんな種類でもそうなんですが、花の時は上を向いていて、実になって大きくなり自分の重さで下を向くんですね。当たり前のことなのですが、じつは見たことがないことって多いんです。可憐な花から実になる変化。樹は大きな葉を広げ木陰を作り始めました。 |