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あれよあれよと言う間に黄色いさくらんぼが赤く光るルビー色に変わっていきます。雨があたらないようにビニールをかけ、陽があたり実が赤くなるように枝先を少し切り、下に銀マットを敷き詰めて準備万端。さらに赤い色が深くなっていきます。緑から黄色そして赤のスプレーを少しづつかけていくように変わっていく姿はみごとです。毎日見ていても、下から見上げてのひとことは「うまそ〜」。 |
いよいよ収穫です! |
「さくらんぼのシャワーだよ」といわれてつれてこられたさくらんぼの木の下で。「うわ〜」しばらくの間、ぽかんと口を開いたまま上を見上げていました。まさに宝石のように輝くさくらんぼの実が、これでもかといわんばかりに枝についているのです。まさに熱帯植物園のジャングルの中にいるような気分になってきます。熱帯植物園でもこんなに実はついてないだろうなぁ。 |
収穫期のさくらんぼ
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実割れのさくらんぼ
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さくらんぼは雨に弱いため、木ごと大きいビニールハウスで覆ってしまいます。ビニールハウスといってもビニールは上だけで両側は鳥に食べられないようにするため網が張ってあります。実に雨に当たって悪くなってしまうのもありますが、雨が降るとさくらんぼ木は余分に水分を取ってしまい実をはちきれさせてしまう「実割れ」を起こします。こうなると商品にならなくなってしまいます。写真は実割れしているさくらんぼ。本当はこの「実割れ」するくらいのものの方がおいしいのです。
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早朝日が出る前に出発して、腰にかごを付けてさくらんぼ摘みの開始です。赤くなっている実を見つけてはひとつひとつ丁寧に摘んでいきます。木になっているさくらんぼを直接口に「ぱくっ」とほおばる・・・一度やってみたかったんだぁこれ。実割れしているおいしい実を食べながら作業しているとこれは楽しいですよ。さくらんぼは小さいから、思った以上には集まらないものです。収穫しているうちに双子のものなんかもあったりして。
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のんびりと収穫している場合ではなくて、さくらんぼは鮮度が命。生ケーキと同じようなものです。お客さんに翌日の配送されるように間に合わすため午前中に収穫、選果、箱詰めを終わらせてして午後1時には出荷しなければなりません。選果のためにテーブルの上にあけたさくらんぼはちょっと感動もの。目に痛いほどの赤い色にテーブルが埋もれていきます。これだけあるとほんとうれしくなってしまいますね。 |
実割れしているものなどを外して、大きさごと箱に詰めていきます。このあたりになると時間との戦い。テーブルの上にある無数のさくらんぼをひとつひとつ選んでいくのは大変な作業。もちろん手作業でパックにつめていくのですが、ちょっと力を入れすぎると「ぷちっ」やっちゃいそうで、結構神経を使います。箱のふたを閉めて、住所を張り付けて出荷。こうやってさくらんぼは全国に配送されるわけです。 |
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お盆の頃、うまいくだもの園をにぎやかにさせているのが「ブラックベリー」予想外の収穫に驚いています。名前のごとく熟した実は「ブラック」。赤い実からだんだんと大きくなりながら黒に変身していきます。たぶんすっぱいだろう・・・と思って食べるのですが、意外と酸味はなく甘いのです。ただし、熟してないとはずれくじを引いて顔のすべてのパーツが中心に集まることになります。収穫は実をひっぱるとポロッととれてきます。 | |
さあ、桃の収穫です。朝霧が立ちこめる早朝5時に起き出して作業開始です。桃畑はまるでクリスマスツリーのように緑の木にベルベルベットの赤い玉がついているのです。その昔、孫悟空が番人をしていたという桃源郷はこんな風景だったのでしょうか。 |
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贅沢にも丸ごと一個味見をしてみました。みずみずしくて、香りが良くて甘くて最高!。 収穫された大きさ別に選果して、桃はつぶれないように一段積みのパレットに並べて積み込んでトラックで運びます。昼の配送までに箱詰めにしてひと休みして、夕方にもう一度収穫です。 |