うまいくだもの園ファームステイ体験記」No.12

 農業大好きな、私たちの応援団といえるような方が訪れました。農業をしていなくても、私たちにとっても近い心の持ち主です。くだもののたわわになっている時に、又いらっしゃい。



平成15年3月6日〜10日  東京都 M.築雄

 やっぱり「雨男」だったのか。いや、今回は「雪男」と言うべきか?
晴れたのは初日だけ、あとは雪、雪、そして雪...
 ほんとに降る時はこんなものではないのだろうけれど、雪国の姿をほんの少し垣間見れたような気がする。それだけでもこの時期に思い切って山形まで来た甲斐があったと言えるのかもしれない。
 実際に畑に出て作業見学できたのは最初の半日だけで、もう少し見てみたかったが、その半日だけでも奈良崎さんが剪定のやり方をていねいに、熱心に説明してくださって、とてもありがたかった。
 とりあえず、非常に奥が深くて難しいということがわかった。しかし同時に、奈良崎さんがおっしゃるように、基本となる考え方はいたってシンプルなものであることも感じ取れた。
 そして「理論は7割」という言葉は、生き物を相手にする農業をやる上では常に忘れてはいけない大事な姿勢であるのだなあと強く納得した。このスタンスは、農業だけでなく、すべての仕事、ひいては生き方にまで通ずるところがあるのではないか。動物的なカンも必要だし、その時々の周りの状況に柔軟に対応していくことも不可欠だからだ。
 奈良崎さんが農業経営に関しておっしゃる「ポリシーを持つ」と「世の中の流れを見る」という一見相反する考え方も、「理論7割」という姿勢と同一線上にあると考えればふに落ちる気がする。
自分を持つことと、周りから学ぶことのバランスが大事なのだということで自分は解釈した。
悪天のおかげで、加工作業をじっくり見ることができた。
 果物は生で食べるのが基本ではあるけれど、いろいろな加工品にも可能性を感じているので。個人の農家でこれほど力を入れて本格的にやって、商売としても成り立っているのを知って、なんだか励まされた気がする。焼きたてのフルーツケーキはめちゃくちゃおいしかった!!

 いずれにしても、初めてやって来たどこの馬の骨ともわからない自分に親身になって話しをしてくれたみなさん、本当にありがとうございました。まだ農業に対する考え方がまとまらないでいますが、ここで感じ、学んだことをもう一度整理して、次の一歩への糧にしたいと思います。

みなさん、短い間ですが大変お世話になりました。
ご飯おいしかった!!
 
sayo
平成15年3月10日〜15日  千葉県 M.小夜さん

初めての春の山形です!「少しは雪解けて暖かいのかな?」なんてちょっとうかれて来たけど、やっぱまだ雪ばっかで激寒!山形の3月をなめてました...
今回は大学生になってお金も節約しなきゃならんので、千葉から鈍行で来ました。
何本乗り継いだんだろーなー。総武線、京浜東北線、宇都宮線...計7本!約9時間かかりました。でも新幹線に比べて半額近くで来れたので良かった

今回は奈良崎一家がいつもと違う視点で見れたような気がしましたね。
というのも、大学の部活でいろいろな地域へ行っていろいろな農家さんに出会ったからです。以前は奈良崎さんの所でしか農業体験をしたことがなかったので「農家ってこんなもんだなー」と1つの形しか見られなかったけど、今回は多くの農家さんの1つとして奈良崎家を見て、改めて奈良崎家の個性的な農業を感じました。

今回は来た日にちょうど覚さんが仙台から戻ってきたし、帰りの前夜に隆君パパが帰ってきたのでたくさんの人と話せてよかったです。4月からは大学2年生。
部活も中心となってやるので頑張ります。今度来る時はもっと違う目で奈良崎一家を見られるかな?
ではでは皆さんお元気で。


 人生の事、家族の事、仕事の事、真剣に考えるご家族でした。
過去は授業、目指すは未来。良い理想に向かって頑張りましょう。
まつもと
  桃の花の下で当園のスタッフと
松本さん御家族


平成15年4/27〜29  M.浩司、智美、誠一朗

 初めて伺った朝日町でしたが、温かく迎えてくださっていただいた御家族に、少し緊張気味だった気持ちもほぐれました。今日から3日間という短期間ですが、非常に楽しみです。
 初日から、ご主人のお話や、さくらんぼの苗木の植付け等をし、非常に勉強になりました。

4/29
 昨晩は、御主人、御家族の皆さん、松藤さん、梅津さんと、夜遅くまで語り合い、とても楽しく、又、貴重な一夜を共に過ごさせていただきました。こんなに笑い、そして人生を見つめ、考えたのは本当に久し振りの経験でしたので、あっという間に時が過ぎていった気がします。こちらに来る前と今では、自分自身、何か大きなものを見せられ、何が大事なのかをひしひしと感じ、心が変わったと思います。自然の中に身を置く事、身をゆだねることで自分の本質がむき出しになって、自分というもの、自分を成り立たせている周りのものを見つめ直すことができた様な気がします。  たった3日間でしたが、確かにあっという間に過ぎた3日間でしたが、息つく暇もなく、とても凝縮された濃密な3日間でした。このことを糧に、この縁を大事にしていきたい思っています。本当に御家族の皆様、松藤さん、梅津さん、そして、この自然に感謝しています。又、必ず、今度は別の顔を見に来ます。さくらんぼの収穫の頃に。
浩司

4/27
 主人に連れられて山形に来て、まあ、果樹王国で誠一朗が楽しませていただければ、なかなか普段連休がないし、いい思い出になるかなあ位に考えていました。が、しかし!
 私が一番「ああ、来てよかった、奈良崎家の皆さんに会えてよかった」と思っているかもしれない。農業だな、うん、農業だなと、もう、お父さんの、ゲーテのファウストを聞き出した段階で思い始めていて...
 旦那も誠一朗も、それぞれ充実した一日をすごしていて、東京での生活ではこんなに家族臭い時間はとんとすごしたことがなかったなと改めて感じました。畑をまわりながら、お父さんからうけたものは、まさに「授業」でした。
 でも、ただ感動したりしているだけではしょうがないので、それをどう今後につなげていくかが大事だと思いました。
 あとやはり、なんといってもお母さんは偉大です。
 そして隆一朗君のかわいさといったらもう。誠一朗と遊んでくれてありがとう。
ではまた明日、おやすみなさい。

4/29 快晴
 受粉作業で体力のなさを痛感しました。ダイエットのため、週に1回〜2回ジムに通っていたのですが、これからは方針を変えます。体力をつけないと。
 朝日町で過ごした3日間のこと、書き記しておきたいことは、たくさんあるようで、いざ言葉にしようとすると、今はそれができない感じです。書いてしまうと、月並みな言葉になってしまいそうで。
そういうわけで、もう帰る時間になってしまいましたが、今度来るときは「ただいま〜」と言ってしまいそうなぐらい。
 どこの骨の馬かもわからない私たちを、家族同然に扱い、受け容れてくださったみなさんに、本当に感謝の念でいっぱいです。
 ありがとうございました。とりあえず、また下界へ戻ります。また次に来る日をたのしみにしています。どうかよろしくい願いいたします。
智美
まつもと2
桃の花摘み松本さん御家族